2019年03月13日

即位の礼の柿色のお召し物は「黄櫨染御袍」

こうろぜんのごほう。

黄櫨染御袍は天皇としての最高の装束である一方、神職としての行事には白装束が用いられる。現在の天皇の祭服は6種類。

祭服の種別

黄櫨染御袍

黄色。この色は天皇専用。
合わせる冠は立纓りゅうえいといい、ピンと立ったもの。

御祭服 (ごさいふく)

白。冠はさく、折り曲げて根本に白い布を巻いてある。

最も清浄且神聖(風俗博物館)とされ、新嘗祭のみに用いられる。即位の礼関連では大嘗祭に用いられるが、大嘗祭=「即位後初めての新嘗祭」なので実質新嘗祭専用。

帛御袍 (はくのごほう)

白。これも立纓の冠。帛御服とも。

即位の礼では、賢所へお参りになるときなどに着用される。

この3つは束帯そくたいという種類の衣装で、革製の帯である石帯いしおびを締める。背中側の帯の上にくるんとした黒いもの(上手・うわで)がついているのが特徴。

残り3つは直衣のうし。おおもとは公家の普段着なので、即位の礼のような一大イベントよりは年中行事に使われる。
色は冬は白、夏は紫(二藍)で、袴は天皇は紅色のものを着用する。

御引直衣 (おひきのうし)

裾が長い(裾を引く)直衣。女性の打ち掛けのようにも見える。

即位の礼では、神宮や山稜に対する勅使発遺の儀など。この4つまでは天皇のみが着用できる。

御直衣 (おのうし)

裾は脛までと袴がのぞく程度に短い。臨時に行われる勅使発遣の儀など。

御小直衣 (おこのうし)

冠の中程に金色の紙が差し込まれている。

御直衣よりさらに略式のため、即位の礼には用いられない。年中行事の節折の儀(年2回)など。

画像

冒頭に挙げた画像が明治天皇の例。即位の礼の半年ほど後に伊勢神宮へ参拝した際のもの。中央にてオレンジ色の束帯をまとっているのが明治天皇。

今上天皇の肖像写真では茶色味が強いように見える。絵画と写真という違いもあるが、時代や年齢により幅があったらしい。

宮内庁による宮中祭祀の画像では、大祭に黄櫨染御袍、神宮勅使発遣の儀に御直衣(臣下も)を着用した姿が見られる。新嘗祭は画像が荒いものの白装束が確認できる。その他即位関連の画像では、先立つ宮中三殿への奉告はおそらく帛御袍。大嘗祭では御祭服、冠に白い布が巻いてある。

構造や各部の名称は風俗博物館が詳しい。

他にもいくつか宮内庁撮影と思しき平安装束の画像がネット上に見つかるが、たいていが皇室関連記事の単なる添え物で出典や画像の詳細が不明だったのが残念。キャプションが写り込んでるものが多かったからもとはグラビア紙ぽい。
宮内庁は報道機関に提供はするもののサイトにはあまり掲載しないようだ。あとサイト内検索がNamazuだった。

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posted by かぷらす at 23:38| Comment(0) | 調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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